素恵(すえ)

素恵(すえ)

作品ブランド名で殷時代の甲骨文字で記されています
「素」は白い絹糸の意、「恵」はいつくしむの意
糸づくりから織りまでの一貫作業で制作したきもの・帯につけるブランド名
証紙にタイトルと「素恵」の落款を添えて
素材からいただいた命と無事完成したことへ感謝の想いを込めます

新春 一月/睦月
《帯》

作品名/すみれ咲く
染材料/出雲根紫(いずもむらさき)
*出雲根紫は出雲で栽培される紫根(日本紫)です


春の野にすみれの群生を見つけた時の
感動を表現いたしました

春 五月/皐月
《絵羽きもの》

作品名/春の日に 祝いの詞 響きけり
染材料/出雲茜(日本茜)


奥出雲の山奥で静かに生息していた茜草
自生の力強い茜色に圧倒されながら
お祝いの気持ちを込めました

夏 八月/葉月
《絵羽きもの》

作品名/宍道湖に 浮かぶおもいの 水衣
染材料/藍・臭木


湖面にそよぐ風 光に輝く水面
刻々と変化する湖の風景に感動し制作いたしました

秋 十月/神在月
《絵羽きもの》

作品名/出雲路の いにしえ偲び 衣紫(きぬむらさき)
染材料/出雲根紫


出雲国風土記(733年編纂)に記載された地島根県雲南市で
2000年から紫根(日本紫)の栽培が始まりました
その時代に想いを馳せました